バレエ公演レポート

NEW 2024.9.9  更新

~感動の舞台~

ダンス公演REPORT


 

バレエウィーク公演取材レポート‼

 

第4回エステルクリサガラ公演

『Estelle Chryso 2024 』

-Ballet Concert-

 

2024.7.30

きゅりあん大ホール8階

 

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  2021年より活動スタートした「エステルクリサ」の第4回目のガラ公演が東京のきゅりあん大ホールで開催されました。この公演のコンセプトは、国内外で活躍する若手ダンサーやブレイク前のダンサーなど、日本ではまだよく知られていないメンバーを募り、作品を披露していくというもの。今回も様々なバレエ団からの精鋭なるダンサーが集まり、それぞれのバレエ団の特長が表現されているような個性豊かな踊りと作品のラインナップが披露されました。また、エステルクリサではオリジナリティあふれる衣装も強みの一つ。ダンサー1人ずつに合わせてその人のスタイルを最大限に活かし、また個性を引き出す魅力的な衣装が今回も舞台を彩っていました。

 

 第一部は現役ダンサーの共演。スターダンサーズバレエ団、東京バレエ団、牧阿佐美バレエ団などの国内で活躍中のダンサーと、イギリス、クロアチア、ハンガリー、チェコ、ドイツなど様々な国から集まってきた日本人ダンサーが繰り広げるガラコンサートでした。女性ダンサーのみならず、『タリスマン』を踊った小笠原征論や『Lady and Hooligan 』の清田元海、磯村凛、そしてコンテンポラリーダンスを披露した清水ひようなど、男性ダンサーのテクニックのすばらしさも非常に目を惹く舞台でした。普段日本で踊っている姿をあまり観られない彼らたちの踊りを、一挙に一つの舞台で見ることができる、非常に贅沢な空間と時間を楽しませてもらえたような公演でした。

 第一部の最後は、エステルクリサ副代表を務める 川添智香が『コッペリア』のグランパドゥドゥを披露。笑顔の素敵な可愛らしいスワニルダで、二人の心地よく華やかな雰囲気に観客も吸い込まれていくような雰囲気でした。

 

 

 

 続く第2部は『パキータ』をバレエ教室の生徒であるキッズや若手ダンサーとの共演により上演。これから将来を担う若いダンサーをメンバーに迎え、今までも大切に温めながら作り上げてきたこの作品は、エステルクリサの代表作品ともいえるのかもしれません。年々コールドからソリスト、そしてヴァリエーションを任されるように上達する生徒たちの成長に携わることができて、とても感動をもらえるという代表の高橋さん。「学生さんからプロのダンサーになり、いつの日かエステルクリサ公演で踊ってくれる事を願っている」とのことでした!生徒たちも海外で活躍するダンサーとの共演は大変貴重な機会となっていたのだと思います。

 そんな生徒たちに囲まれて、『パキータ』のラストを締めくくったのは、代表の高橋斐乃と東京バレエ団の南江祐生によるグランパドゥドゥ。荘厳な音としなやかな動きのコントラスト、そして優雅な振り付けで一番の盛り上がりをみせて公演は幕を閉じました。

 

 エステルクリサのメンバーの成長と、世界中の様々なバレエ団から参加する普段日本ではあまりみることのできないダンサーとの素晴らしい舞台を、今後とも楽しみにしていきたいと思います。

 

 

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【公演概要】

公演名 第4回エステルクリサGala公演

会場  大井町きゅりあん大ホール

開催日 7月30日(火曜日) 開場17:30/開演18:00