バレエ公演レポート

NEW 8.22 更新

~感動の舞台~

バレエ公演REPORT

音と舞うサマーコンサート リーフレット
音と舞うサマーコンサート リーフレット

 

音と舞うサマーコンサート

2022.8.14(日)

小田原三の丸ホール

 

 

  8/14(日)「音と舞うサマーコンサート」が、小田原三の丸ホールにて開催されました。

昨年の9月に開館したばかりの小田原三の丸ホールは小田原城の向かいにあり、ホールホワイエからは小田原城を一望できる素晴らしいロケーションの施設となっています。

『皆さまに親しまれ、多くの文化・芸術の交流拠点として、地域の皆さまがまだ出会ったことのない様々な物事に出会うことができますように』という思いが溢れるように、施設に入ると美術作品の展示が広がります。

 

 

 今回の公演は、演奏家として活動している碓井志帆さん(ヴァイオリニスト)・海野春絵さん(ピアニスト)・海野幹雄さん(チェリスト)の演奏で幕を開けました。

 

1部では美しく青きドナウ、白鳥や幻想即興曲など、誰もが聞き覚えのあるクラシックの名曲を演奏家の皆様の曲紹介のトークとともに楽しみました。

 

作曲家の背景や演奏に使われているテクニックの紹介など、ただ音楽を聴くのではなくその背景や演奏家の思いなどを知ることでより深みを感じられる構成となっており、トークを聞きながらプログラムにある作曲家紹介に目を通し楽しむ方が多く見られました。

 

 

毎年様々な音楽家を招き行われているこちらの公演ですが、今年の公演は一味違い、バレエダンサーとのコラボレーションが実現しました!音と舞うというタイトルがあるように、2部後半の演奏であるバレエ組曲「ロメオとジュリエット」より抜粋にて、バレエダンサーの飛永嘉尉さん・岩崎 聖さんが出演しました。ジュリエットのヴァリエーション、バルコニーシーンにマキューシオのヴァリエーション…バレエが共演し、音の動きとストーリー性を目で楽しめる見どころでぐっと観客を引き込んでいきます。ロミオとジュリエットといえばのバルコニーシーンでは、お互いに手を伸ばし合う2人の恋心が溢れる表現にくぎ付けになりました。

 

アンコールでは、映画「ひまわり」よりテーマ曲を演奏し、ロケ地になったウクライナへの思いを届け、ラストは「くるみ割り人形より花のワルツ」でフィナーレです。花のワルツではダンサーのお2人が再登場し息の合ったパフォーマンスを披露。ラストのリフトでは大きな拍手が送られ、大成功で幕を閉じました。

 

耳と目で楽しむことのできるコンサートということで、演奏とバレエ双方の魅力が作用しあった素晴らしい舞台で、演奏家の皆様、ダンサーのお2人の今後の活動にも注目していきたいと感じました。

 

 小田原三の丸ホールでは、他にも様々な公演が行われています。

観光地で知られる小田原の新たな魅力を発信する小田原三の丸ホールの今後の取り組みも楽しみですね。

 

施設HP:https://ooo-hall.jp/